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研究科長メッセージ

人文学研究科長 岡林 秀樹(心理学専攻 教授)

人間性を追究し、学問と実践の融合を目指す
「よい理論ほど、実践的なものはない」 -Kurt Lewin-

「よい理論ほど、実践的なものはない」これは、1940年代後半に、著名な心理学者のKurt Lewinが残した言葉です。
昨今、わが国では、研究と実践を二律背反的にとらえ、すぐに現場で役に立たない学問は不要であるという言説がまかり通っています。人文学研究科の目的はHumanities、すなわち、「人間性」の追究です。確かに、人間性について考えることは、直接、職能資格につながらないかもしれません。しかしながら、私たちが長い人生を生き抜いていくなかで、そのよりどころをつかむためには、すぐに役立つことだけではなく、人の心や社会や文化のありようについての深い思索が必要なのではないでしょうか。すぐに役に立つことは、時代の流れとともに、すぐに役に立たなくなるのです。研究や理論を実践や実用と対立してとらえるのではなく、学問的な深い思索を通して得られた洞察こそが、単なる流行に終わらない、長期的にみれば真に役に立つ普遍的な価値を生み出すのです。
本学の人文学研究科は、英米文学、社会学、そして心理学という3つの専攻から構成されております。ここでは、各専攻での専門的学びや職能資格の取得だけではなく、広義における人間性を追究することが大きな目標になります。大学院での学びは、そのような深い射程をもった普遍的な真理の追究とともに、そのことが現代に生きる私たちにどのような意味を持つのか、あるいは、現実の社会でどのように活用されうるのかを繰り返し考え続けるプロセスになるのではないかと思います。 本研究科では、知的好奇心をもって、このような問題に学問的に取り組もうとする方をお待ちしております。

研究科長

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