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●公認心理師とは

公認心理師は、大学での心理学の専門教育に加え、大学院での2年間の養成または特定施設での実務経験を経て、国家試験に合格することで取得できる資格です(その他経過措置あり)。これまで心理関係では臨床心理士といった民間資格のみでしたが、公認心理師は初めてとなる国家資格です。

[厚生労働省ホームページ] 公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

●公認心理師への対応

本学では、平成30年4月より、同資格に対応したカリキュラムを提供するため、大学(心理学部)及び大学院(人文学研究科心理学専攻)のカリキュラムの検討を進めています。なお、本学の臨床心理学コースでは公認心理師と併せて臨床心理士の受験資格の取得も可能なカリキュラムとなる予定です。

●在学生へのインタビュー

公認心理師 在学生
博士前期課程 心理学専攻1年
伊藤 夢未 さん

在学生
博士前期課程 心理学専攻1年
曺 由寛 さん

教員(司会)
人文学研究科心理学専攻 専攻主任
柴崎 光世 先生

※在学生の学年は取材時点のものです。


今後公認心理師という資格もでき、ますます活躍の枠が広がる心理学の領域。
本学大学院心理学専攻での大学院生と教員が、明星大学大学院で学ぶ魅力などについて語り合いました。

【対談】在学生×先生

柴崎(司会、以下 司会):まず初めにお二人が明星大学大学院を志望した理由を教えてください。

曺(大学院生、以下 曺):明星大学大学院を志望したのは、スクールカウンセラーとして働きたいという夢があり、必要となる臨床心理士資格の受験資格が得られる第1種指定校であったことです。また、説明会で現在の指導の先生とお話をし、ここで学びたいと思ったことが理由です。他大学の教育学部を卒業後に教員として教育現場で働いていたこともあり、教育と心理に関する学校臨床に興味がありました。

伊藤(大学院生、以下 伊藤):私は、他大学の心理学部を卒業したのですが、臨床心理士資格の受験資格が得られ、第1種指定である大学院で心理学を勉強したいと思い明星大学大学院を志望しました。また、応用行動分析学や発達障害の子どもへの支援を学べ、臨床心理学コースのある大学院を探したところ明星大学大学院だと思い志望しました。出身大学の指導教員からも明星大学大学院を薦められました。

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■心理学の魅力とは

司会:お二方ともに臨床心理士を目指しているということですね。応用行動分析の領域に関しては、本専攻では、その基礎となる学習心理学について大学院開設時からの長い伝統があり、研究設備も整っているので、特に研究しやすい環境になっていると思います。
次にそれぞれが思う、心理学の魅力は何でしょう。

:心理学は色々なことの土台になっている気がします。例えば勉強やスポーツにしても、やる気やその時の注意力、他者との関係といった面が影響してきます。人が生活していく中では、心理学が深く関係していると思います。だからこそ難しい面、楽しい面があり、奥深い学問だと思います。

司会:おっしゃるとおり、心理学は私たちの生活のさまざまな部分とかかわってきますし、学問的にみても、医学や教育、芸術などさまざまな領域と親和性が高く、それらと結びついて発展していく学際的な学問と言えますよね。また、心理学は唯一の正解がある学問に比べ、答えが複数存在することが多い領域であるとも思います。臨床場面でも、一人のクライエントに対するアプローチはさまざまあって、それまでの経験から適切な方法を選んで進めていくという部分がありますね。伊藤さんはいかがですか。

伊藤:人を理解するための視点や思考が多面的になることや、客観的に考えられるようになることが魅力だと思います。ただ、時には自分の主観が大切になる場面もあると思うので、その使い分けも客観的に判断できるようになりたいと思っています。人の心は目に見えないので、心理学にも色々な考え方があり、どれが正解・不正解ということはなく、相手によって適切な手法を選ぶことが大切だと思います。

司会:まさに臨床だからこそ客観性は必要ですね。クライエントの悩みを共有しつつ、ある程度客観的に見立てることが求められますね。

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■基礎と実践を学べる明星大学

司会:続いて、本大学院心理学専攻で学ぶ魅力についてそれぞれが思うことを教えてください。

伊藤:心理学の基礎知識はもちろんのこと、人を支援する上で自分自身のあり方や考え方といった、参考書にも載っていないことを先生方が教えてくださるところが魅力だと思います。また、キャンパスが広いのも好きです!

:私は大学院生の数に対して先生が多いと思うので、一人ひとりに丁寧な指導がなされている点が魅力だと思います。明星大学は施設も綺麗で自然も多く学習環境も良いと思います。

司会:実習科目もありますが、現在おこなっている実習について教えてください。

伊藤:私は心理相談センターでクライエントと1対1での面接を担当しています。スーパーバイザーの先生について頂きいつでも相談できますので、結果を報告しアドバイスを受け、それを次に活かしています。また、事前に初回面談を担当した先生に方針などの指導を受けたうえで、2回目以降の面接を担当しています。
その他にもスクールカウンセラーのインターンシップとして、日野市の中学校へ行っています。

:同じく心理相談センターでプレイセラピーを行なったり、フリースペースで活動をしています。もちろんスーパーバイザーの先生から助言をうけながら、心理的な側面から支援をしています。他にも伊藤さんと同じく、日野市の中学校へ行っています。

司会:お二方とも早い段階で実践を体験していますね。大学院生は学生ではなく、研修員として心理相談センターに入るため、最初は戸惑いもあるかもしれませんね。ただクライエントは、わらにもすがる思いで来られていますので、その思いを受け止め、責任感をもちながら乗り越えていって頂きたいと思います。

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■確かな知識とスキルを身につけられる環境

司会:授業の中でカンファレンス(事例検討会)もあると思いますが、それについてはどのように感じていますか。

伊藤 :今は博士前期課程2年生の先輩方の発表が中心ですが、週毎に発表者が決まっています。自分も先輩方と同じように、上手く対応できるだろうかと時々不安になってしまうこともあります。カンファレンス中の自分の発言に対し、専門相談員の先生方からご助言を頂きますので、必死に理解しようと心がけています。

:自分の場合はこうなればいいかなという考えはありますが、クライエントの背景を鑑み、声のかけ方などについて検討しています。

司会 :1年上の身近な先輩方から、色々な例やアプローチの方法があることを聞くのは良い勉強になりますね。本学では、他の大学院と比べて実習科目が多く、臨床家になるためのトレーニングが充実しています。その分、大学院に進学したときから実習等に追われて忙しいかと思いますが、しっかりと取り組んで、臨床家に必要な知識やスキルを身につけて頂きたいと思います。また、本学の場合は、基礎心理学も充実しており、先に挙げた学習心理学のほかにも、知覚心理学や社会心理学、発達心理学など基礎系の教員もたくさんいます。大学院在学中には、臨床心理学はもちろんのこと、心理学の基礎や研究法についても積極的に学んで頂きたいと思います。

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■語らいを重ねながら、前に進む

司会:続いて本大学院での学びで身についたものはありますか。

伊藤 :臨床心理学には様々な流派やアプローチ方法が存在し、お互いに相反する考え方もあるように感じ先生方に相談しました。先生方からは、実はそれぞれの考え方も、「少し見方が違うだけで重なる部分があるんだよ」とアドバイスを頂きましたが、最近学んでいく中で少しずつ、それが理解できるようになりました。その為、今は相手にとってどういうアプローチが役立つかを選択することが大切な気がしています。

司会 :確かに葛藤された部分はわかります。ただ人を対象とする学問なので、結局は通じてくるんですよね。伊藤さんが言うように、最終的にはどう支援につなげていくかが大事なので、その為のツールやバリエーションを沢山もっておくことは大切ですね。 曺さんはいかがでしょう。

:色々と学ぶ中で、自分自身のことを知る機会が沢山ありました。人のためと思っていることが、自分自身が解消したいものがあるためであったり、相手がこう思っているのかなと考えるのは、実は自分がこう考えているからなのかなど、とにかく自分をよく知り、自分自身とつき合っていくことが身につきました。正直、心理職に対する不安もありますが、先生に相談したり、同学年の友人との語らいを重ねながら前に進んでいます。

司会 :おっしゃるとおり、臨床の相談職に関わる方は、自分の認知バイアスのようなものを理解する必要がありますよね。このことも、この2年間の重要なテーマになってくるかと思います。

■明星大学での学びで、夢を叶える

司会:最後に卒業後の進路に関してお伺いしますが、曺さんはスクールカウンセラーを目指しているとのことですが、どのようなスクールカウンセラーを目指されていますか。

:スクールカウンセラーという仕事は、個人的にはチームで対応していくことが必要だと思っているので、この視点を持ったスクールカウンセラーになれればと思います。例えば相談者に働きかけたほうが良いのか、担任または保護者に働きかけた方が良いのかなど色々な選択肢があると思います。

司会:なぜスクールカウンセラーになりたいと思ったのですか。

:学校現場におり、生徒のケアはもちろんですが、教員へのメンタル支援も必要に感じスクールカウンセラーだと全体的な支援が可能と考えました。

司会 :曺さんは教員免許もあり現場経験もあるので学校現場にとけこみやすく、学校臨床の領域にはぴったりな人材かと思います。期待しています!
伊藤さんは将来どのような領域で働きたいですか。

伊藤 :現在では発達障害の子どもたちへの療育や支援に携わりたいと考えています。また、施設に来る子ども以外への支援もしたいので巡回支援もできたらいいなと思っています。小学生のころは、友人の悩み相談にのることが多く、逆に自分自身の悩みを聞いてくれる人が身近にいたらいいなという思いもあり、スクールカウンセラーになりたいと思っていました。中学生以降は、母親が発達障害の子どもが通う保育園や幼稚園で働いていたこともあり、ボランティアとして伺った際にそのような子どもと関わる機会がありました。その後大学で応用行動分析などの心理学を学んだ際に、ボランティアをした体験がつながり、そのような領域に携わりたいと思っています。

司会 :お二人はまだ入学して半年程ですが、きちんとした目標があることや、大学院の授業や実習で学んだことをそれぞれ咀嚼し、臨床心理学に対する自分なりの考えをお持ちであることに感心しました。
曺さんについては心理学部出身ではないのに、大学院での学びを通して心理学への理解をしっかりと深めていらっしゃることを頼もしく思いました。
本日はありがとうございました。今後も夢に向かって頑張ってください!

本大学院修了生の方へ

公認心理師法施行日(平成29年9月15日)前に 本学人文学研究科心理学専攻を修了した方を対象とした科目の読替について

明星大学大学院人文学研究科心理学専攻では、公認心理師法附則第二条第一号に基づき、応用(臨床心理学)コースならびに臨床心理学コースの修了生を対象とした科目の読替表を作成しました。本専攻で読替可能な大学院博士前期課程の入学年度は2000年度以降となります。条件に該当する方は、以下の対応表により、科目読替の確認作業をおこなってください。

pdf 公認心理師対応(経過措置のための科目読替表)【2000年度入学生】(128 KB)
pdf 公認心理師対応(経過措置のための科目読替表)【2001年度~2015年度入学生】(129 KB)

本大学院修了生の公認心理師に関するお問い合わせ先
○大学院の科目について 心理学部支援室 042-591-9001

〒191-8506 東京都日野市程久保2-1-1
Tel: 042-591-5111(代表)