Q1. 現在のお仕事について教えてください
青梅市にある株式会社タマプリントという小さな印刷会社で、営業と制作を兼ねたスタイルで働いています。
近年では、パンフレットや冊子・ポスターといった紙媒体だけでなく、看板・タペストリーなどの大きな制作物、さらにカード類やストラップなど雑貨的なもの、データのみの納品などなど、お客様のご要望に合わせた制作を行っています。
入社した頃は、とにかく“お客様の希望に応える”ことの難しさを痛感しました。デザインはアートとは違い、“自分が作りたいもの”ではなく、“お客様が求めているもの”が正解になります。それを頭では理解していても、心から腑に落ちるには時間がかかりました。自分なりの良いと思う表現と、お客様にとっての「これが欲しかった」という答えが一致しないことが何度もあり、そのたびに“誰のためのデザインか”を問い直す日々でした。
求められるものは案件ごとに異なります。だからこそ、「どうしたら一番喜んでもらえるか」を常に考え続けながら、仕事に向き合っています。

Q2. 大学時代どのように過ごしていましたか。また、その時の経験が、今どのように活かされていますか?
もともと着物や茶道や和太鼓といった日本文化に興味をもっていました。当時の恩師の助言もあり大学は「好きなことを学べる場所にしよう」と思い、明星大学の言語文化学科(日本文化系)を選びました。そこでの様々な経験から、ものの考え方、調べ方、伝え方、知識を得ることの楽しさを覚え、それらはすべて今につながっています。
現在の業務の中に学術雑誌や論文の組版というものがあります。漢文を組むこともありますので、授業で得た知識がそのまま役に立っています。また、大学で身についた読解力は、紙面構成や言葉選びの際にとても役立っています。
ただ、それ以上に大きいのは、大学に通うことで得られた人との“ご縁”です。先生方や学内関係者とのつながりが、今も仕事をする上での大きな支えになっています。
Q3. 思い出に残っている授業や課外活動などはありますか?
1年次の授業の企画のひとつで「なんでもプレゼン」というものが印象深いです。好きなものを何でもいいからプレゼンしてみようという内容で、自分の興味を深く掘り下げ「人に伝えること」を知るきっかけになりました。
また、SA(Student Assistant)として関わった「日本文化体験」では、各分野で活躍されているゲストと直接打ち合わせをする機会があり、視野が広がりました。
さらに、学生課での勤務も忘れられません。仕事を通じて多くの職員の方と出会い、社会人としての姿勢や信頼関係の大切さを学びました。大学生活=学びの場であるだけでなく、人との接点を持つ機会がたくさんあり、そこで得られる経験はとても貴重なものだったと感じています。

Q4. 後輩たちへのアドバイスをお願いします
「誰かに喜んでもらえること」「足りないところを足せる人になる」という気持ちを大切にしています。 大学での学びは、“将来役に立つかどうか”ではなく、“自分の好きや興味を深める”経験が何より大きな財産になります。そして、ご縁はどこでどんな風につながるか分かりません。日々の出会いや経験を丁寧に積み重ねていってください。きっといつか、それが自分の仕事や生き方の軸になります。

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「この学科で何ができるんだろう?」「将来につながるのかな?」そんな不安、私も高校生のときに感じていました。
でも、“日本の文化や言葉がなんとなく好き”という気持ちを信じて入学してみたら、学ぶほどに「好き」の意味が深くなっていきました。授業を通して、言葉の背景や人の想いを考える力がついたことで、自分の考えを伝える自信も生まれました。
大学という環境だからこそ得られた時間や縁が、私を成長させてくれたと強く感じています。「興味があることに向き合う時間」は、自分の糧になります。
明星大学とのご縁は卒業してから今尚続き、このご縁があったからこそ、今の自分があります。心より感謝しています。